目次
- テキーラの語源と名前の由来
- テキーラに虫は入っていない!?
- 1本作るのに8年!?アガベの収穫事情
- テキーラの公式な定義とは
- テキーラは特定の5州でしか作れない
- 国際的に保護された「テキーラ」商標
- テキーラとメスカルの違い
- ショットスタイルはアメリカ発祥!?
- アネホの熟成はウイスキー並み
- テキーラには「オーガニック認証」もある
- セレブが立ち上げたテキーラブランド
- 瓶の形にも意味がある?デザインの秘密
- テキーラ村には”テキーラ列車”が走る
- 伝統的な製法「タオナ製法」とは
- 日本のバーでも人気上昇中
テキーラの語源と名前の由来
「テキーラ」という名前は、メキシコ・ハリスコ州の「テキーラ村」から来ています。 もともとこの地名はナワトル語で「石を切る場所」という意味を持ち、火山岩が多い土地に由来しています。
テキーラに虫は入っていない!?
よく「テキーラには虫が入ってる」と言われますが、それはメスカルという別のお酒の話。 テキーラには虫(イモムシ)を入れる習慣はありません。都市伝説に近い豆知識です。
1本作るのに8年!?アガベの収穫事情
テキーラの主原料「ブルーアガベ」は、育てるのに約8〜10年もかかります。 つまり、今あなたが飲んでいるテキーラは10年前の農家の努力の結晶なんです!
テキーラの公式な定義とは
「テキーラ」と名乗るには以下の条件を満たす必要があります:
- メキシコ政府が認めた地域で生産
- ブルーアガベを51%以上使用(100%アガベの場合はすべて)
- NOM認証(製造番号)が記載されている
これにより「本物のテキーラ」が世界中で守られています。
テキーラは特定の5州でしか作れない
テキーラの生産が認められているのは、メキシコ国内でも以下の5州だけです:
- ハリスコ州(中心地)
- ナヤリ州
- グアナファト州
- タマウリパス州
- ミチョアカン州
この地域指定は「シャンパン」と同様の保護制度です。
国際的に保護された「テキーラ」商標
テキーラは「原産地名称(DO)」として世界中で商標保護されています。 日本でも”テキーラ”の名称は、NOM付き製品にしか使えない厳格な制度のもと守られています。
テキーラとメスカルの違い
テキーラ
- ブルーアガベのみ使用
- 特定の5州でのみ生産可能
- クリーンで爽やかな風味
メスカル
- 複数種のアガベを使用可能
- 生産地域の制限が緩やか
- 燻製香が強い個性的な味わい
味も風味も大きく違うので、ぜひ飲み比べてみてください。
ショットスタイルはアメリカ発祥!?
日本でもおなじみの「塩→テキーラ→ライム」のショットスタイルは、実はアメリカのバー文化から広まったとされています。 本場メキシコでは、常温でストレート+シトラスと合わせるのが主流です。
アネホの熟成はウイスキー並み
アネホ(Añejo)は1年以上熟成されたテキーラで、その味わいはウイスキーやブランデーのような深みと香ばしさを持ちます。 香りや余韻を楽しみたい人におすすめ。
種類 | 熟成期間 | 特徴 |
---|---|---|
ブランコ(Silver) | 熟成なし〜2ヶ月 | クリアでフレッシュな味わい |
レポサド(Reposado) | 2ヶ月〜1年 | まろやかさと樽の風味のバランス |
アネホ(Añejo) | 1年〜3年 | 深みのある複雑な風味 |
エクストラアネホ (Extra Añejo) | 3年以上 | 最も濃厚で贅沢な味わい |
テキーラには「オーガニック認証」もある
一部のプレミアムテキーラには、USDA認証やオーガニックマークがついています。 農薬・化学肥料を使わずに育てられたアガベから作られているのが特徴です。
セレブが立ち上げたテキーラブランド
- ジョージ・クルーニー:Casamigos(カサミーゴス)
- ドウェイン・ジョンソン:Teremana(テラマナ)
- ケンダル・ジェンナー:818 Tequila
セレブ界では”テキーラプロデュース”が一大トレンドになっています。
瓶の形にも意味がある?デザインの秘密
クラセ・アスールなど一部のブランドでは、ボトル自体がアート作品として注目されています。 陶器や手吹きガラスのボトルは、飲み終わっても飾りたくなる美しさです。
テキーラ村には”テキーラ列車”が走る
メキシコには「テキーラ・エクスプレス」という観光列車が存在します。 車内で試飲やテイスティングが楽しめる夢のような鉄道体験ができるんです!
伝統的な製法「タオナ製法」とは
アガベの絞り方に「タオナ」という石臼を使う伝統的製法があります。 これにより、より柔らかく自然な甘みが引き出されるとされ、フォルタレサなどが有名です。
日本のバーでも人気上昇中
最近では、クラフトジンやウイスキーに並んで高級テキーラを取り扱うバーが急増中。 日本でも”テキーラ=罰ゲーム”のイメージが薄れつつあり、香りと味で楽しむ流れが来ています。